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INTERVIEWスタッフインタビュー

エンジニア

上田悟

Satoru Ueda
2003年入社

試行錯誤の過程をも楽しみながら、
より良い製品づくりを実現したい。

製造工程を円滑に進めるための「型換え作業」を担当。

サヤシ工業で勤務を始めて15年目、入社以前から製造業一本で働いてきました。自動車のプラスチック部品を製造する工程において、私が主に担当しているのは「型換え作業」です。私たちが製品づくりに用いているのは、高温で溶かした樹脂を金型に注入し、成形する「射出成形」と呼ばれる手法。取り扱う製品が切り替わるタイミングで、射出成形機の金型を取り換えるのが私の役目です。金型は大きいもので約1トンあり、取り換えにはクレーンを使用。製品によって違いはありますが、一度の作業には10分から1時間ほどの時間を要します。ひと口に型換えと言っても、金型の交換だけで作業が終了するわけではありません。たとえば、「色替え作業」と呼ばれる射出成形機の清掃も、付帯業務のひとつ。製品ごとに使用する樹脂が変わってくるので、原料タンクや射出用のスクリューなどを丁寧に清掃し、原料同士が混ざり合うことを防いでいます。これら一連の作業を日に5回から7回ほど繰り返すのが、基本的な業務の流れです。

難易度の高い製品ほど、やりがいも大きくなります。

型換え作業に加えて、製品の試作に携わることもあります。現在、取り組んでいるのは、自動車のフロントガラスに取りつけるカメラカバー。寒暖の差など、気象条件によっては思うように成形できないこともある難しい製品で、成形機のより良い設定条件を探っているところです。しかし、難しい製品であればあるほど、完成した際の達成感も大きくなるもの。自分なりに工夫を凝らし、試行錯誤を重ねていく過程に、ものづくりの楽しさと奥深さを感じています。こちらの思惑通りに事が進まないことも多い一方、そういった経験の蓄積こそが、製品づくりに関わるうえでの糧になっている実感も。今後とも経験から学ぶ姿勢を大切にしながら、少しでも不良品の発生を抑えられるよう努めていきたいですね。

腰を据えてこそわかる、ものづくりのおもしろさを体感してほしい。

専門的な商材を扱っているだけに、私も入社当初はわからないことだらけでした。しかし、働いているうちに少しずつ商品知識が身につき、業務範囲も広がっていったことで、次第にやりがいを感じるようになり、妥協のない仕事を心がけるようになりました。8年前に結婚し、責任感が増したことも、業務への取り組み方に好影響を与えたと思います。これからサヤシ工業に入社される方も、最初は難しく感じる部分があるかもしれせんが、前向きに仕事に打ち込む姿勢さえあれば大丈夫だと思います。私自身、新人教育を行う立場にあるので、一人ひとりの個性に合わせた指導を通し、長く活躍できるスタッフを育成できればと考えています。

シンプルな仕事だからこそ、目的意識を持って。

作業一つひとつはシンプルなだけに、集中力は何より大切。入社後、間もなくお任せする製品の検査や梱包といった作業にも、目的意識を持って取り組んでほしいと思います。覚えることが多く、ひとり立ちには最低でも3年はかかる世界ですが、そこは誰もが通る道。仕事での困りごとがあった場合にも、周囲がきちんと理解し、サポートする風土が根づいています。そんな環境を活かしつつ、新人の方には成長を重ねてほしいですね。

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